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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第6章 恋の芽吹き 時透無一郎




『…部活ね…何にしようか』

中等部で人気なのはやはり将棋部だろうか?

有一郎君、無一郎君ももちろんいるのだが、将棋部はイケメン揃いで有名。
その二人目当てでが入部する女子が続出するほどだ。

『でも、将棋部に入ったところで頭は追い付かないし』

なら、家庭科部にしようかなと思い付く。
普通に料理や裁縫が得意と言うのもあるが本命は有一郎君がいるからで。
有一郎君は将棋部の傍ら開いた時間は家庭科部にいるからだ。
私はにやける口もとを押さえながら、空欄に家庭科部と記載し入部届けを提出した。




放課後、最後の授業が終わりホームルームを済ませた後皆それぞれ次の目的地へと歩を進める。

私は体験入部という形で本日から
お世話になることになった。
家庭科室へ向かうと既に有一郎君の取り巻きが数十名と純粋に料理や裁縫が好きが数名居た。
有一郎君の斜め後ろに移動し、後ろから熱視線を送るも当然気づいてくれるはずもなくて。
それでも同じ空間にいて同じ空気を吸えるだけで嬉しい私は、そこそこ楽しい時間を過ごせた。

今日はふろふき大根を作るんだそうだ。
ふろふき大根と言えば無一郎君が好きなのは有名で、主に女子たちはやる気に満ちた顔をした。

それぞれの配置につく。私は近くにいた人達のグループにいれてもらえて、楽しく雑談しながら料理を始めた。
大根を丸洗いした後、3センチくらいに輪切りにし皮を剥く。
味が染み込みやすいよう十字に切れ目をいれたあと鍋に水と昆布をいれそれを煮詰めて出汁をとり、大根をいれる。

子供の頃よく作ってたこともあって
スムーズに出来上がっていく。
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