第40章 *僕の色に染めて(時透無一郎)
『無一郎…?』
「どーしてかな?ちゃんと見ていたつもりなのに…」
明るい茶髪になったを見下ろすした。
夕陽が教室を照らす頃。
教室には僕としかいない
二人だけの空間。
僕達が祖父の家に遊びに行ってる間に、汚されていたなんて。
あまりにも滑稽な話じゃないか。
大切にしていた彼女を横から来たどこの馬の骨かもわからないやつに横取られるなんてさ。
戸惑う彼女を、間近で見下ろせば
ぱっちり開いた目蓋の上にきらきら輝く粉。
唇の上には、綺麗に彩られたリップグロスが塗られていた。
「…誰?にこんな邪魔なもの教えたのは」
『む、無一郎…?どうしたの?おかしいよ?』
逃げようと椅子を引くの肩を強く掴む。
逃がすわけないでしょ?
僕が上書きしないと、この腹の底にあるどす黒い…ドロドロしたナニかは抑えようがなかった。
きらきら光る、唇を無理矢理固定して塞ぎ
固く閉じたの唇を舌で割いて、中に押し入れる。