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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第36章 願掛けて願いよ届け時透無一郎☆






『はぁ~今日で最後…』


フロアに集められた私等は、今日の予定を一斉に聞かされた。
午前中に自由行動二時間楽しんで、
午後にはバスに乗って帰るとのこと。

もちろん、無一郎君と一緒にランデブーを楽しむわけではありますが!!
ただ、…ねぇ?
無一郎君を直視出来なくて!!


『ねぇ!!今どんな表情してる??』


「あんたをずっと見てる」


ゆかに言われ、思わずヒョェっと口から言葉が流れ落ちる。

無一郎君が私を見てる!!見てる!!見てる!!


大事なことなので、三回言いました!はい!

朝礼が終わり、各々好きな場所へと向かう。もちろん、ゆかも私を置いて彼氏と歩いていった。

残る無一郎君は数人の女子に囲われて、
私はそれを遠くから見つめてるだけ…


『…おうふ…流石に無一郎君連れていけない…』

気負けしちゃってる自分が情けない。

最後のチャンスを彼女達は必死になって無一郎君を誘っているのだから。

皆、とても可愛くて、美人で…


『あれ?私やっぱり場違い??』


何だが虚しくなってきたであります…。
このまま見てるのは辛いし、
けれども、声かける勇気がない私は無一郎君に背を向けて何か美味しいものでも、食べようと歩きだした。
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