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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第36章 願掛けて願いよ届け時透無一郎☆




『ふぅ……逆上せたかも…』

女湯から出た私は部屋へと戻るべく足を進めた。
明日は奈良の西ノ京~奈良公園を回るらしい…。
明日までに無一郎君に自由行動を一緒に回ってくれないかと頼まなければ自由行動ぼっち確定なわけで…。(ゆかは彼氏さんとみたいだし…)


『…はぁ…どうやって想いを告げればいい…ん?!!』

明日の事を考えながら歩いていると、男湯から出てきた無一郎君が
ゆったりとした動きでこちらへと向かっていく。
男子の部屋は女子と逆だから
きっと部屋に向かっているのだろう。

いつも無頓着な髪は一束にし巻き上げられてて…これまた一段と美しい。


『………』
「どうしたの?」

『あ…いや、…えっと、…温泉気持ち良かったよね!』

つい見惚れてしまった。
そのまま通りすぎるのかと思ったけど、私の存在に気づいてしかも話しかけてくれた。

このチャンスを逃すまいと、口を開く。いつもの調子はどうした!!今がそのチャンス!
今を逃したら自由行動ぼっちだよ、私!!

そう自分に渇をいれた。
強く握った掌は緊張でじわりと汗が滲み出る。
俯いた視線をばっと無一郎君へ向ければ、伝えたい言葉を声に乗せるべく口を開いた。
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