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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第36章 願掛けて願いよ届け時透無一郎☆


そんなゆかの事は気にせず、左斜めに視線を向ければ麗しの姫君、時透無一郎君がぼーっと空を眺めていた。
え?無一郎君は男だって?
知ってるわよ!!でもほら私にとってはその表現が似合うくらい本当に端正な顔立ちなのよね…。
時透兄弟は中等部の間でとても有名な人物で、知らない人なんていないくらい顔が知れ渡っている。
本人達の知らないところで勝手にファンクラブが出来るほど、女性人気はとても高く私からしたら高嶺の花なのだ。
そんな私が!無一郎君と同じ班で!チャンスを見事勝ち取ったわけで!この千載一遇を逃すなんて事にならないよう色々とシチュエーションを脳みそに叩き込んだわけなのである。
つまり、これを逃せば私にこの先春がないということになり私にとって重大案件なのである!!



めらめらと闘争心を燃やす私を置いて、先生の一声により散らばっていたクラスメイトが班毎に纏める。
先生に名前を呼ばれ、慌ててゆかの隣に向かえばくすくすと笑っている無一郎君と目が合う。

『(わ、笑われてしまった…一生の不覚…)』





今回の修学旅行は2泊3日で京都と奈良を楽しむ。
各班毎にわかれて一緒に行動し、最後の日には自由行動がスケジュールとなっている。
私達の班は無一郎君と山田君と私とゆかの四人で構成されている。

今日からお世話になる宿屋に荷物を置いた私達はガイドさん説明を聞きながら、いろんな場所を巡り京都を満喫した。

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