第36章 願掛けて願いよ届け時透無一郎☆
『よっしゃー!!修学旅行じゃー!!!』
今日は待ちに待ったキメツ学園中等部の修学旅行である。
この日をどれだけ待ち望んでいたか。無一郎君と同じ班になりたくて、いろんな願掛けをしまくりその黄金に輝く勝利の紙切れをゲットした私は本当に嬉しくて嬉しくて、勝利のガッツポーズを何度か繰り返したのを昨日の事のように覚えている。
「あんた、本当に運いいよね…まさか、中等部1人気の時透弟と同じ班になれるだなんて…」
『だよね、だよね!自分でもビックリよ!日頃の行いが良いからかな?!』
腰に手をあて元気よく笑う私に
親友のゆかは呆れたようにため息をつく。