第33章 *蜂蜜を更に甘く煮詰めて(時透無一郎)
『っあああん…はぁっいやっいやぁ!!っ』
「最高だね…凄く締まる」
パンパンと腰を打つ激しい音、
ぐちゃぐちゃと淫らに四肢を絡ませ、水音と共に布団もシーツも濡らしても行為は止まらず、落ち着くどころか高揚感が増した。
何度も私の中でビクつく時透様。けれど、萎えるどころか大きさを増して更に私を攻め立てる。
「Ωに付き合えるのはαだけなんだよ?ねぇ、はどうしてほしい??」
『っ…もっもっともっともっと!!もっと欲しいですっああ!!欲しいです時透様ああっんあ!』
狂ったように喘ぐ私に時透様は嗤いながら腰を降り続けやがてうっと短く呻いたかとおもえば
何度目かもわからない、射精をした。
『っ……な、なんでこんなこと…』
やっと落ち着きを取り戻した私は
流れてる涙を両手で押さえながら時透様を見上げる。
時透様はそんな私の質問に答えず
痺れて動けなくなった私の体を反転させ、首にかかる髪の毛を払う。
『っ!!時透様、それだけは!!それだけはおやめっ…アあ…っ!』
項に思いっきり噛みつかれ、まだ燻っていた疼きがそれと同時になりを潜めた。
「やっと…僕のものにできた…これからはよろしくね」
にこりと笑う時透様の背後を窓から差し込む月の光が怪しく照らし出しとても不気味に感じた。