第32章 *金米糖の甘さ時透無一郎☆
そこからどうやって帰ったのか記憶がない。
気がつけば、家に到着していた。
あの後どうやって宇髄さんの家を出て、数キロ離れた自分の家に到着したのか…。
ただ、気づいた時には手には欲で濡れていて、丸められたティッシュが散乱していた。
それなのに、ソコはじんじんと熱を持って、収まることを知らない。
幸いが家にいなくて、良かった。もしそばに居たら抑えがきかない。強く激しく求めてしまう。
彼女を傷つけたくない。
「っ…はあっ…」
何度も刺激を与えたソコは、まだ足りないとそそり反り、腹につきそうだった。
彼女のまだ知らない乱れた姿を妄想して自身を慰める。
手を上下に動かせば、また白い液体が鈴口から勢いよく放出させた。
何度も出しているからかソレはもう水のようにさらさらで。
けれども疼くソコはまだ出したいと刺激が欲しいとじんじん痺れるように主張さえしてきた。
溜め息混じりに、汚れた手をそのままに自身に触れようとした時
かたんと音と共にが入ってくる物音が聞こえた。
『無一郎君??』
「っ……入ってきちゃ…駄目…ぐぁっ」
が僕を呼ぶ声でさえ、興奮材料と化す。
名前を呼ばれた瞬間、またさらさらとした水のような精液が僕の手とそして隊服も汚した。
心配しているのが気配で感じ取れる。
それでもこんな醜態はまだ見せたくなくて。
でもを犯したい気持ちは強さを増すばかり。
『無一郎君、ごめん入るね?』
「っ?!ま、待って…!」
考え事をしていた僕は一瞬反応に遅れた。
は引き戸を開ければ、僕の姿を視認しそして顔を赤くして固まった。
「っ…だから、待ってって言ったのに…」
『ごめんなさいっ…その…私…』
なんて声をかければいいのかわからず戸惑う。
普通に気ずつつくなーって思いながら、すぐに済ませるから大丈夫と声をかけたのには部屋を出るどころかこちらへ近寄ってきた。