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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第32章 *金米糖の甘さ時透無一郎☆


すたすたと歩いて数分、着いた場所は大きい屋敷で。
宇髄さんの嫁達が僕を騒がしく迎えてくれた。
そんな三人に何かを言い渡して、宇髄さんは僕を居間へと案内する。


「最近惚れ薬を手にいれてよ…どうだ??お前の女に使ってみねぇか?」

「惚れ薬…ですか?」

「そう、巷では媚薬とも言うらしいが…時透もそろそろ我慢の限界みてーだし…いっちょド派手に乱れさせれば万事解決ってもんよ」



今取ってくるからちょいと待ってなと奥の部屋へ姿を消すと入れ違い様に宇髄さんの嫁の一人が入ってきた。


「わー!!貴方が霞柱の時透さんですか!!とても若いのに柱になるなんて凄いです!」

「…ありがとうございます」

「これ、金米糖って言う食べ物なんですよー!甘くて美味しいからあげちゃいます!食べてください!」

目の前に差し出されたのは、色とりどりの星の欠片。
赤や白や緑色の小さな塊。
一粒口に入れればとても甘くてざりっと砕けばすぐに口の中で溶けていった。

「美味しい…」

「でしょでしょー!ほら、沢山食べてください!一杯あるので!!」

どんどん口の中に入れられた金米糖。
口の中に無遠慮に詰め込まれ、甘さで喉が渇く。
ぼりぼりと口の中で砕いていれば、宇髄さんの嫁の一人がお茶を用意してくれた。


「ちょっと須磨!!あんたこれ天元様のじゃないの!!」

「ええええええ?!!天元様、ごめんなさいいいい!!間違えて提供しちゃいましたあああー!!」


須磨と呼ばれた人は泣きながら宇髄さんに抱きついていて、宇髄さんはびっくりした表情を一瞬見せたかと思うとにやりと口角を上げ笑った。

「おいおい…なんかこっちの方が面白いんじゃねーの?」

「…っ…宇髄さん…これって」

「ま、派手に頑張んな…その金米糖は俺が嫁達と遊ぶために胡蝶に特注で作らせた媚薬だ
忍にも効くように敢えて強くしてもらったから……怖がらせんなよ?」

体が変に火照る。頬が手が全身が熱い。臍の下辺りがぐるぐるととぐろを巻いているよう。
早く欲を発散させたい。取り返しがつかなくなる前に。
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