第31章 *雁字搦めの蜘蛛の糸(時透無一郎)
痛いほどに勃起する時透のソレは
赤黒く変色し、血管が浮き出るほど。
初めて見るグロテスクなモノには恐怖を一層強くした。
『いや、誰か!ゆ、有一郎君っ!!』
「兄さんはいないよ?今頃部活じゃない?僕が送ったメールにも気づかずのこのことついていくなんて本当に君は頭が悪くて、一等可哀想だね
でも、大丈夫そんなとこも愛おしいから」
ほら、僕を気持ちよくさせてと立ちあがりの顔の上で膝たちをする。
眼前に広がるのは、鈴口からテラテラと流れ落ちるカウパー。
早く刺激が欲しいと言うように、カウパーがしとしと流れてはの頬をぽたりと汚した。
恐怖で思考を停止したは中々口を開かず、はち切れそうな肉棒を凝視するだけ。
そんな彼女に痺れを切らした時透はモノを使って口に無理矢理捩じ込んでは押し進めた。
『うっ……ぐぅ!』
「噛んだらどうなるかわかるよね?ちゃんと、僕を気持ちよくさせなよほら、舌を使って」
を気遣うわけでもなく、
喉の奥へと腰を進める時透にえずきそうになるもなんとか押し止めて、言われた通り舌を使い時透を気持ちよくさせる。
ぎこちない舌使いに時透は下手くそと吐き捨てるも、たどたどしい舌使いはこれまた扇情的で時透のモノがまた一回り大きくなる。
「舌で先端を突付いて舐めてカリの裏とか…そうっ…上手くなってきたじゃん」
『(早く終わってっ……!)』
鼻孔と咥内を刺激するのは、青臭いニオイとなんともいえない苦味だけ。
口一杯に広がる行き場のない不快感に、涙が止まらなかった。
けれども、それは時透にとって逆効果で更に高揚とする彼を止めるのは至難の技でただひたすらに今の行為が終わることを願うだけ。