第31章 *雁字搦めの蜘蛛の糸(時透無一郎)
下着を取り外されれば、もう護るものは何一つ無く。
黒く生える陰毛の間から覗くのは、テラテラと光る愛液。
それは先程の前戯に翻弄され、感じていた何よりの証拠。
「って感じやすいよね?処女なのに、こんなに濡らしてて恥ずかしいと思わないわけ?
兄さんが見たら幻滅すると思うよ?」
陰毛を掻き分け蜜壷に2本の指を差し込めば、ぬちゃりと音と共に粘着のある愛液が時透の指を汚す。
浅く指を差しこみ、上下左右に指を動かして絡まる蜜を掬う。
テラテラと光る指をの眼前に差し出しては、舐めろと言わんばかりにの唇へととんとんと汚れた指でつつく。
反抗して機嫌を悪くさせるとどうなるか、彼女は知っていて時透の感情を逆撫でないよう固く結んだ口を震わせながらおずおずと開いた。
彼女の従順さに時透は機嫌を一層良くし、間髪いれずに咥内へと指を突っ込んでは縦横無尽にかき混ぜて彼女の反応を楽しむ。
『うっあっ……』
「汚いなぁー、涎を垂らしてみっともないね?」
時透に言われ羞恥で顔を真っ赤にさせれば、気をよくした時透は指を引っこ抜いた。
唾液のついた指をそのままに隆起して窮屈そうに押し上げる。締め付けから解放すべくベルトに手を伸ばせばカチャカチャと音をたてて、下着ごと脱いでは一物を取り出した。