第29章 ぱろでぃ キメツデレラ 時透無一郎
娘はペコリと頭を下げた後、城を出た。
最後の一人も靴のサイズは合わなかった。
王子は従者を使い国中を探しましたがやはりあの娘は見つかりませんでした。
甘「王子様!
後残るはこの森を抜けた先にある古い洋館のみです、そこに王子様の運命の方はいるのかと!胸がキュンキュンしちゃうわ!」
時「なら、早速行こう」
不「王子様ァ…この先は馬が通れない為徒歩となる、それでもいいのかィ?」
時「うん、大丈夫…」
鬱蒼とした森を王子は躊躇いなく入っていく。荒んだ道をものすごい早さで駆け抜ける王子。
生い茂る草木が王子の行く手を阻もうと「ついた」
ええ?!早すぎる!
もう、到着したのですか?!
待ってください、えーっと二ページ飛ばして…
甘「門を開けて!王子のご命令よー!」
従者の一声に直ぐ様ドアがばんと勢いよく開いた。
甘「まぁ!伊黒さん!そのドレスとても素敵だわ!可愛いわ!!」
伊「甘露寺こそ…その衣装も君に合う…そもそも、ドレスが似合うのは甘露寺なのだから、何故甘露寺が主役じゃない?なんならも甘露寺も二人主役でいいじゃないか」
い、伊黒さん落ち着いてください!
ヒィっ!!なんで俺に刀を向けるんですかあぁ!!