第29章 ぱろでぃ キメツデレラ 時透無一郎
すぐさま、時透君…ごほんっ、王子は城の従者を使い国中を探しました。
唯一残った手がかりは、綺麗に輝くガラスの靴のみです。
婚期が迫る王子は、焼きいもを食べていた王に国中の女性全てに、ガラスの靴を履かしぴったりとサイズが合う女性を嫁に迎えると伝え期日を伸ばしました。
数日後、城の従者達は全ての女性を城に招待し用意したガラスの靴を順番に履かせます。
ですが、ぴったりとサイズが合う女性はおらず、中には無理矢理履こうとする方もいました。
それはそうです。
なんせ、王子様と婚約できるだから。国中の女性は本気です。
やがて長蛇の列を、作っていた女性達はいなくなり最後の一人となります。
時「あ、もういいよ…じゃないし」
いやいやいや、時透君!!
ちゃんと話を進めようよ!!
後少しで終わるから!!
時「…炭治郎がそこまで言うなら」
ありがとう!!
…最後の一人もやはりサイズが合わずガラスの靴を王子に返します。
嘴「こんな小せぇー靴なんかに俺様の足が入るわけないだろ!
なぁ!!勘八朗!こいつ、靴のサイズがわからんみたいだぞ!!」
い、伊之助!…これは物語だから!
皆、台本通りにやってるだけだぞ…
ほ、ほら伊之助は時透君にお辞儀をして城からでるんだ!
嘴「なんで、俺がこんなちんちくりんに頭を下げなきゃいけねーんだ!」
時「…ねぇ…早くしてくんない??に会えなくて、僕イライラするんだけど」
あああ!!!伊之助!いいからほら戻る!時透君に青筋がたってるからヤバイって!
ご、ごめんな…時透君…今話進めるから…