第29章 ぱろでぃ キメツデレラ 時透無一郎
伊「っち…おい、
なんだその腑抜けた雑巾がけは
ここも、あそこも…そこの隅だってほこりが拭き取れてない…これだからお前は駄目なんだ」
胡「さん、床の雑巾がけが終わりましたら…次は御風呂そうじそれが終わったら洗濯とご飯の準備お願いしますね」
…え、えっと…次は…
父親の目を盗んではを扱き使い、まるで奴隷のように使っては仕事を増やします。
それでもはとてもいい子なので、嫌な顔をすることもなく文句ひとつなく義姉に言われた通り全て終わらせました。
そんなある日の事…仕事に向かった父親をいつものように見送り、帰りを待つこと幾日。
一向に経っても父親は帰ってきませんでした。
そして、父親の代わりに従者がドアを叩き告げるのは父親の不幸の知らせ。
悲しみが家族に襲いますが、
には悲しんでる余裕すら与えられません。
何故なら、怒りの矛先は全てに向けられ
父親の死後、義姉達からのいじめは過激を増しました。
それに加わるように継母もも虐げます。
冨「……」
胡「…冨岡さん、次は貴方が台詞いう番です」
伊黒「冨岡…早くしろ…俺はこの窮屈なドレスとやらを脱ぎたくて仕方がない」
『…ダメですね、冨岡さん…余程ドレスを着るのが嫌だったみたいで放心状態です』