第28章 *子は鎹 時透無一郎
『っ…ぃやっ』
「嫌って何?…僕とのまぐわい嫌なわけないでしょ?夫婦なんだから」
力の加減をせずもみくちゃにされてる胸が痛くてたまらないと
大きな瞳から涙がまた溢れ出す。
そんな彼女の涙にも大して反応を見せず、勝手に事を進めてる無一郎に
彼女は、どこか諦めにも似た表情をさせた。
『っ…ぁっ』
「…体は正直なんだけどなぁ…」
一物を取り出し、潤い始めた膣の中に半ば無理矢理押し進める無一郎は奥まで入ったのを確認すると一呼吸置いた後に前後に腰を動かした。
相手の事など一切気にかけない、自分勝手な行為。
そこに一方通行の愛はあっても
相手を気づかうことが出来ない無一郎の愛は一方通行のまま変わらない。
痛みしかない、情交。
けれども散々嫌と言うほど、体に教え込まれた快感は少しずつけれども着実に快感を拾い集めていった。
『っ…んんぁ』
「…っ…ちゃんと溢さす飲み込んでね」
『いやっ…いやぁっ!んっぁ…』
押さえつけるように、体に体重をかけ、ばたつく足を抱えあげ種付けを行う無一郎には瞠目をさせる。
「っ…はっ…」
腰を数回打ち付けた無一郎がびくびくと体を震わせ、熱く濃厚な子種を膣の奥底へと勢いよく放出させた。
射精が終わっても、すぐ抜かず
まるで、擦り付けるかのように腰を動かせば満足そうな顔をに向けニヒルに笑う。
「…君は僕から逃げられないんだよ?」