第24章 *願わくは夢でありますように 時透無一郎
ある夜の事。
任務から帰還した無一郎が乱雑にドアを開けて戻ってきた。
『お帰りなさいませ、時透様』
「……」
草履を脱ぎ捨てて近づいたと思えば、血走った眼でこちらを見下ろす。
嫌な予感が胸をざわつかせた。
息を荒くした無一郎が私を床へと強く押し付けて、身につけてる衣類を破るりすてるように脱がしていく。
『や、やめてくださいっ!時透様っぁっ!!』
「うるさい…黙って」
『っ…な、何でこんなことっ…』
「気が高ぶってるから…他に理由はない…丁度女が居たから、それだけ」
無理矢理足を開かされ、慣らしてもない狭隘に興奮し硬さを持つソレを押し込められる。
ギチギチと狭い中を無理矢理押し進める一物はやがてプツリと音をたて最奥まで押し込んだ。
『っ…ふーっ…ふーっ』
「…っ…狭いなっ」
痛みでどうにかなりそうだった。
嫌がる私を力で捩じ伏せ、自分勝手に腰を動かす無一郎。
まさか、こんな形で初めてを迎えるとは思わなかった。
いつかできる好きな人のために残していた純潔が、こうもあっさり何の気もない、ただ自分の興奮を静めるだけの為に破られる事になるなんて。
後はもうガツガツと攻める無一郎に次第に痛みの中で小さな快感を拾い集めた私が喘ぐだけ。
何度目かもわからない吐精。
そして、何度受け入れたかもわからない膣は次第に彼の形を覚え
動きに合せ唇から艶に染まった声が漏れ出ていく。