第21章 *夢見心地のお姫様2 時透無一郎☆
「そう…がその気なら…」
時透君は陰部にまた触れると指を一本挿入する。
私を気遣って更にもう一本中に埋め込む。
「今の中に二本指を入れて、中で動かしてるんだけど、蜜が『わー!!!言わなくていい!!実況しなくていいから!!』……なら、ちゃんと見てて?」
固く閉じた瞼を開ければ、悪戯が成功した子供のような顔をした時透君と視線が交じる。
こんな数時間にも満たない時間の中で、色んな時透君の表情を始めて見る。もっと見てみたくて、ぎゅっと時透君の袖を掴めばごめん、無理と返される。
『え、何…っがぁ?!』
「ごめんね、もう少しゆっくり解したかったんだけどそんな目で見つめられて…我慢できないや」
鈍痛が下腹部を襲った。
小さな穴に無理矢理押し入れようとする時透君のが、鈍い痛みと共に私の中に入っていく。
ギチギチと狭隘の壁を押し開き奥に進む時透君のソレはやがてプツンと何かが破れた感触と痛みに時透君と1つになれたと実感する。
「っ…大丈夫?」
鈍い痛みに声が出ない。ハクハクと呼吸を求める私に、時透君は頭を撫で私が落ち着くまで中に埋めたまま待っていた。
『(時透君の方が辛い筈なのに…)』
そんな彼の優しさに、愛おしい想いがまた募っていく。
大丈夫だと彼に視線で訴えれば、
その意を汲んで、ゆっくりとけれども力強く腰を前後に動かした。