第20章 *パンドラの箱に残された物 時透無一郎
「こんなにグッショリ濡らしといて違うってことないでしょ?
それとも、坂田先生にソコまで仕込まれてるわけ?」
ぐちゅぐちゅと掻き回す、指をもう2本増やし、膣へと埋め込む無一郎君。
電子音もまた1つ音がし残り7分だと自分に言い聞かせては耐えて見せる。
『そんなんじゃっ…ないっ』
「ふーん…まぁ、別にいいけど
僕がそれを上書きするから」
3本の指をばらばらに動かし親指で陰核へと触れた。
『んんっ?!』
強い刺激に視界覆う布が涙で濡れずしり重くなる。
とてつもない大きな快感で、私を攻めあげる。
そして、時間を埋めるようにまた電子音が聞こえた。
「強情だなぁ…もう我慢しないでイけば?」
『絶対嫌!!』
別の事を考えて、快感から逃れるように耐える私にあと少しだと電子音が時を刻む。
そんな私に無一郎君は何を思ったのか、鼻先に布を押し付けた。
『っ?!』
坂田先生の匂いだ。
優しく甘い香りに、私の意識はそこへ注がれて、無一郎君は更に指を加速させ電子音がまた1つ知らせる。
「後4分だけど持つかな?」
『んぅっ?!はぁっ…』
嬉しそうに笑う無一郎君。けれどもそんなことに構ってられる余裕はなくて、いくら今は無一郎君に快感を与えられてるとわかってはいても、匂いがその思考さえも奪ってしまう。