第20章 *パンドラの箱に残された物 時透無一郎
『…もし、感じてしまったら?』
「…自信ないの?そうだな…一生僕の彼女として僕の言うことを聞いてもらうかな」
一度だけ。これさえ我慢できれば無一郎君に邪魔をされず坂田先生と会える。
絶望の中で1つの希望を見つけた私は2つ返事で、無一郎君と勝負することになった。
制限時間は10分。指だけを使い愛撫する無一郎君に耐えるだけの
至ってシンプルなゲーム。
固いイスに座らされ、目隠しはそのままで下着を脱がされたソコは
既に潤ってはいた。
けれども、たった10分。我慢できればもう二度と無一郎君に邪魔をされることなく、怯えることもない。
「凄いグッショリだね」
『いいからっ…早くして』
無一郎君はスタートと告げれば、膣の中に無遠慮に指を入れてきた。
視界が塞がれ時計がわからない私の為に、アラームをセットして分を刻む毎にピッと電子音が鳴るようだ。
「坂田先生とは何回シたの?」
『…っ知らない…』
「坂田先生は普段どのようにを抱いてるの?」
指を動かしながら、質問を繰り返す無一郎君に私は耐えることだけ集中する。
指を動かし音をたてながら抽送を繰り返すソレは耳をも犯す勢いだ。水音と共に電子音がピッと鳴った。
『っ…んっ…っ』
「気持ちいい?蜜が絡んでくるんだけど、そんなにローター良かった?今日1日ずっと着けてたもんね」
『っ…ち、違うっ』
声を押し殺すように唇を噛み締める私にごくりと固唾を飲む音がした。
そして、またピッと時を打つ音が1つ。