第18章 *偽愛純愛歪愛時透無一郎、竈門炭治郎
「口吸い、してもいいか?」
顔を赤らめこくんと頷くに覆い被さりの口を舌でペロリとなぞった後
優しく舌をいれ絡ませた。
ぎこちなくも、炭治郎の舌に合わせて動かす姿がとても愛おしい。
例えそれが他の誰かを思っての事だとしても。
「俺、さんが大好きです!
さんも俺の事、想ってくれるのはわかってはいますが…これは、あまりにもやりすぎです」
唇を離せば、炭治郎は力強くを抱き締め胸の内を明かす。
戸惑うに炭治郎は抱き締めたままその続きを話した。
「俺に嫉妬させたくて、他の人を相手にしたんですよね??だって、あの時初対面の俺に口吸いしたのですから…その後も傷ついた俺に優しくしてくれたり、何度も口吸いしてくれました…俺とさんは相思相愛なんです!」
『え?え?…た、炭治郎くん??』
幻か現実なのかわからない狭間の中では混乱する。
自分の目の前にいるのが無一郎けれども話し方は炭治郎君で…。
自分は今、どんな状況なのか把握できないまま川に落ちた葉のように…雰囲気に流されていた。
何度も角度変えて口吸いする炭治郎には動きに合わせる。
抱き締める力が強くなり痛がる。けれども炭治郎は体を離してはくれなかった。
「逃げないでください。俺、もっとさんの匂い嗅いでいたい…離れたくないです」
『痛いよ…』
着物の合わせ目を半ば無理矢理左右へと開き白い肢体を露にさせる。