第18章 *偽愛純愛歪愛時透無一郎、竈門炭治郎
「どうしたの?」
『?…すみません、ちょっと疲れたみたいです』
無一郎の姿を見て、立ち上がるは突然立ち眩みふらつく。
心配そうに顔を覗き見る無一郎には笑顔で誤魔化した。
「心配だから送る」
そんな無一郎の優しさに甘え、送ってもらうことにした。
暗い夜道を二人で歩くだけなのに、にとってはとても嬉しく思えた。そして、このあときっとまぐわうのだろうと考えるとあの時の事が鮮明に思い出され子宮が疼いた。
『無一郎様…』
「何?」
『何処へ向かわれるのですか?』
無一郎の後に続くように歩く。ふと家とは真逆の方へ足を進めてるのに気づき不安そうに無一郎に尋ねる。
そんなに無一郎は見たことない優しい眼差しで見せたいものがあると一言言うとそれ以降言葉を発する事なくどんどんと歩みを進めた。
大人しくついていく。
だいぶ歩いた。今は森の奥を目指してるようで、人の手入れが行き届いてない道は雑草が生いしげ歩行の邪魔をした。
「ねぇ、俺と何回まぐわった?」
『…え?と、突然何を言うのですか!!』
やっと口を開いたと思えば、無一郎から問われたのは如何わしい質問内容。
顔を真っ赤に染め上げるとは真逆で無一郎の表情は無表情だ。
そんな無一郎に不安な気持ちに駆られる。
「キスマーク、新しいのついたよね」
『そ、それは無一郎様が…』
どこか話が噛み合わない。
視線が絡み合うも、居心地がとても悪く緊張からか喉が乾き、呼吸が早くなる。