第18章 *偽愛純愛歪愛時透無一郎、竈門炭治郎
「(これじゃ…まるで告白してるようなもんじゃないか)……すみません、少しでしゃばりすぎました…でも今のは嘘じゃないので!」
『ふふっ…炭治郎君は優しいですね』
花のように笑う彼女に炭治郎は何かを確信した。
この気持ちは間違いではないと。
『遅くなってごめんなさいね、今診ますね』
簡単な診察を済ませると怪我の手当てをし薬を用意する。
彼が負ってるのは、刀傷、打撲だった。
「…え、あの…終わりですか??」
『はい、呼吸で止血はできてるので、後は薬を飲んで暫く安静にすれば大丈夫ですよ』
お大事にと続けて言うに炭治郎はその場から動くことはせず、言おうか言うまいか渋っていた。
『…どうかしましたか?』
「あ、アレ…あれはないんですか?」
『…アレと言いますと…』
炭治郎は意を決したように視線をに向け赤面した顔で接吻と答えた。
『…あー、アレは任務の時の負傷者にしか使わないんですよ』
は苦笑いしながらも答えるも、炭治郎は痛みに我慢できないと食い下がる。
「…お願いします!!…俺、痛みでどうにかなりそうで…」
『…わかりました、今回だけ特別ですよ?』
何度も懇願する炭治郎に先に折れたは手招きして炭治郎を呼び寄せる。
素直にに近づいた炭治郎に顔を近づけて熱の籠った唇を重ねどちらともなく舌を重ね合わせた。
『っ…た、炭治郎っくん…』
「っ…すみません、まだ、痛いんです…もっと…もっと」
唾液を送り込んでも唇は重ねたまま離れることができない。
力強く腕を掴む炭治郎には身動き出来ないでいた。
舌を絡め合せ、足りない酸素を取り込もうと鼻息が荒くなる。
どんどんと力一杯炭治郎の胸を叩くも動じる様子はなく
自分勝手に動く舌には舌を強く噛んだ。
『っ…はぁっ…はぁっ…』
「…っ…すみません…度が過ぎました」
傷は既に癒えてるのに、その後も求められた口吸いには欲望が孕んでいた。
炭治郎の顔を見れば反省の色が顔に浮かんでいて
これ以上は責めることは
しなかった。