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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第18章 *偽愛純愛歪愛時透無一郎、竈門炭治郎



『次の方どうぞー!』

任務から数日経ったある日の事。
は普段は蝶屋敷にいて任務に出ることはほとんどない。
今日も任務に出ているしのぶの代わりに蝶屋敷で怪我をした隊士の面倒を見ていた。

はい!と元気よく返事をし入ってきたのは無一郎と合同任務で生き残った人物――竈門炭治郎だ。

『あら…炭治郎君、お疲れ様です、また任務大変だったのですね』

「すみません…もっと強くならないとさんに迷惑かけてしまう…」

『迷惑だなんてとんでもないです
私はただ皆の役に立ちたいだけ』

そう微笑み向かい合わせに置いてあるパイプ椅子に座るよう促すに炭治郎は椅子に座り鼻をすんすんと動かし匂いを嗅いだ。

「何がそんなに悲しいんですか…?」

『……え?』

「…あ、すみません…俺、人より鼻が利くので…さんからとても悲しい匂いがしたんです」

自身の心情を当てられ戸惑うに炭治郎はまっすぐの顔を見て話す。
すると納得したは寂しげにまた笑った。

『いつか…鬼のいない平和な世界が来るのを待っているんです
私は柱なのに一人で鬼を狩るのもやっと…そんな私が柱でいいのかいつも悩んでる…すみません、変な話をしてしまいました、今のは忘れてください』

「いえ、さんは強いです!!あの時、さんが助けに来てくれてとても心強かった…とても頼もしく見えた…流石柱だと思いました!…俺、もっと強くなってさんが毎日笑顔で居られるよう頑張りますからっ…だからっ!そんな辛そうに笑わないでください!!」

炭治郎の言葉にきょとんとする。
炭治郎も自分の発した言葉を理解してポッと顔を赤くさせた。
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