第18章 *偽愛純愛歪愛時透無一郎、竈門炭治郎
[今日はいい日じゃのう…こんな若いしかも貴殿は鬼狩り…旨そうじゃ]
草木を掻き分ければ、開けた空間がありその岩の上に鬼がいた。口が三つあり肌は緑色。腕は3本あってそれぞれに篠笛を手に持ちにニヤリと笑う鬼は女の姿をしていた。
[ほう…おまけつきか…まぁ良い…見たところお主も鬼狩り…わらわの力もその分強うなるんじゃからな]
三つ笛を使い音色を奏でれば、急に体が重くなる。
背中に鉛を背負ってるかのように
体が思うように動かせない。
『む、無一郎様っ!』
[最初はやはり…一番若い人間から]
鬼は笛の音で無一郎を招く。
無一郎は抵抗することもせず、少しずつ鬼に近寄っていった。
『っ…草の呼吸…壱ノ型…光合成』
「っ?!…ハッ…っ」
が技を繰り出すと、山がざわめき辺りに白色の小さな光が無数降り注いだ。
その光の一部が無一郎の体に触れると我にかえり、縮めてた鬼との距離をとった。
[小娘…余計なことを]
「ありがとう、助かったよ」
『いえいえ、お役にたてたようで良かったです』
鬼は怒りに任せ、笛を使い三つの音色を奏で合せると見えない音の揺れで攻撃する。
『っ…!…』
「危ないっ…」
『無一郎様っ?!』
に攻撃を放たれるも無一郎はの前に移動し、身代わりとなった無一郎の体を見えない何かが貫く。
痛みに耐えながらも鬼へと向ける目線は逸らさない。
「一気に決めるよ…」
『はい…』
「霞の呼吸…壱ノ型垂天遠霞」
『草の呼吸…弐ノ型…朝露ッ』
が刀を振ると、空気中に漂う露が鬼の動きを鈍くし鋭い突きで無一郎の刃は鬼の頸を切り落とした。