第2章 *無意識からはじまる愛情 時透無一郎
狭い膣中を無遠慮に押し進めば、やがては奥へとたどり着く。
とても心地よい、締め付けが無一郎を包みこんだ。
「初めてじゃないのは残念だなっ…何、その想い人とやらとシたわけ?」
『…っ…貴方様には関係ない事ですっ…』
「ふーん」
涙を流しながら無一郎を睨み上げる。
そんな表情はかえって煽るだけ無駄だと耳元で囁けば
絶望な表情へと豹変した。
腰を前後に動かせば、厭らしい水音が部屋全体に響き渡る。
ズチュッ…
グチュッ…
速度を上げれば閉じられていた口の隙間から
快感に悶える艶かしい声が漏れ出ていく。
『…っあっ…アアッ…待ってっ…んぅ…あぁ、はげしっ…んアっぁぁっんっ』
徐々に上がる嬌声は、ある1ヵ所を突いた瞬間一際大きな声が一番感じるところだと無一郎に教える。
「…ここなんだね、君の感じるとこっ…」
そこを重点的に攻める無一郎。
腰を掴み激しく前後する無一郎に愛液はの膣からお尻へと伝い畳みを汚した。
着実に絶頂へと導こうとしてるのだろう。
Gスポットを力強く刺激する無一郎には
気持ちよさでどうにかなってしまいそうだった。
パンパンと肉がぶつかる乾いた音を響かせながら、
くつくつと無一郎は突然笑いだした。
「ねぇ、子宮降りてきてるよ?このまま、奥に出したら身籠りそうだね?」
『っぁっあっ、そ、っ…それだけはっ…やめてっんあくださいっっ…』
「無理…だってもう限界だしっ…」
動きを止め、子宮口へと先端を押し付ける無一郎。
制止の言葉は何の意味もなく、無情にもどぴゅどぴゅと精液が注がれ膣の中から白濁の色をした液体が流れ落ちるのだった。
『っ…』
「…はぁっ…ねぇ、これ何回ここに出せば孕むと思う?」
そんなの知るわけがない。
確率の問題であって、行為を重ねるごとに高くはなるが、絶対ではないのだから。
そもそも、身籠るなんてごめんだと無一郎に向かって唾を飛ばす。
「…本当にって頭が可哀想なのかな?
今の自分の状況わかってる?」
埋まったままのモノが硬さを取り戻したようだ。
律動が再開されまた淫らな声が部屋に木霊する。
「僕ってすぐに忘れるんだけど…っ一つ思い出したことがあってね
どうして、いつもの家の近くにいたのかっ…」