第14章 *霞柱様の継子は私だっ!2時透無一郎
寝室につけば、障子を開け中へと。
ここは無一郎様の寝室で
普段入ることがない。その為か鼓動が高鳴る。
嫌でもそんな考えが頭を過ってしまうのだ。
淫乱だと思われたくはない。
「ここに座って」
無一郎様はベッドに腰掛けると、隣の空いたスペースをポンポンと叩き、私を招く。
言われるままそこに腰掛けると、無一郎様はまた真剣な顔つきでこちらに視線を向けたのだ。
「…今日の柱合会議でわかったことがあって…痣を持つ者は例外なく25歳までの命らしい」
『え…』
「25歳までといっても、僕は鬼狩りで柱だ
その分強い鬼と戦う…だから、いつ死ぬかわからない…それはも同じことだけどね」
『……』
無一郎様に痣が現れたのは知っていた。
鎹鴉の銀子ちゃんが言っていたからだ。
強くなると同時にそんな代償があるのかと思うと酷く悲しくなってきた。
「そんな顔をしないでよ…僕はを悲しくさせたい訳じゃない」
『…無一郎様っ…』
「年齢的にも早いのは重々承知してる…でもね、僕は君と子作りしたいと思ってる」
真剣な眼差しでこちらを見つめる無一郎様。
熱の灯った瞳を細められ、
心の内を明かされ、少しずつ自分の頬が赤くなるのを感じた。
『っ…』
言葉に出来ない代わりに無一郎様をぎゅっと抱き締めた。
肯定と捉えた無一郎様は私を横抱きにしベッドの上へと静かにおろした。
既にはだけた長襦袢を剥ぎ取り、肌襦袢を肩までずり下げ、首すじ、鎖骨、胸へと甘い熱が降りてくる。
最後に最後に感じるのはチリッとした痛み。
赤い華が白い身体によく映える。
「…僕のだって所有印(しるし)」
熱の灯った瞳を細めて笑う姿に子宮からトロっと何かが垂れる気がした。