第14章 *霞柱様の継子は私だっ!2時透無一郎
無一郎様が任務に出て一週間。
そんな、無一郎様がいない間は私も暇な時間などなく。
別の任務に向かったり、霞の呼吸を磨くため一人刀を振るったり
それはいろいろと。
そして、今日無一郎様が戻ってくる日。
柱合会議後にこちらへと向かうとの連絡が入った。
泥だらけの体を綺麗にするべく湯浴みをし、体の汗と泥の汚れを落とす。
清めた体に肌襦袢を身に纏い、長襦袢を着込む。
すると、がたりと玄関から物音がした。
『無一郎様、お帰りなさいませっ!』
「ただいま、会いたかった」
玄関までお出迎えすれば会いたかった笑顔に涙が思わず出そうだった。
私を包むのは嗅ぎなれた無一郎様の匂い。
無一郎様の腕のなかだと気づくのにそう時間はかからなかった。
無一郎様は私の体をぎゅっと強く抱き締めた後、体を離し口吸いをする。
何度も甘い口づけをしとろけそうになる。
空いた時間を埋めるように
接吻は止まらない。
「、大事な話がある」
キスの雨が止んだ後、何やら深刻な表情をする無一郎様。
立ち話もなんだからと、居間へと移動する。
「待って、居間じゃなくて…寝室で話がしたい」
『?…はい』
居間へと足を向ければ無一郎から制止の声が。
何やら寝室にて大事な話があるとのこと。
無一郎様に言われるまま、無一郎様の背中を追った。