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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第13章 霞柱様の継子は私だっ!1 時透無一郎



「…」

『はいっ!』

「もう少し、足に力を入れて…」

霞柱様の継子になり早3ヶ月が過ぎた。
最初は大変だった。霞柱様は次の日になれば私の事を忘れていて、
呼吸の練習すれば、違うと何度も駄目だしされそんな私も少しずつ力が身に付いてるのがわかった。

そして、今じゃ風の呼吸では壱ノ型しか使えなかった技も
霞の呼吸では肆ノ型まで使えるようになったのだ。
そして今は伍ノ型の練習中。


「霞雲の海はもう少し刀の角度を上げて」

『はいっ!』

言われたように、技を繰り出す。
あともう少しで完成できるのに。
先に体力がきれるのだ。


「…もう少し体力つけないと駄目」

『…ですよね…』

やはり言われてしまった。
体力さえ、克服出来れば完成するのに。
霞柱様が任務に向かわれた後も、
教わった動きを繰り返し続けた。




『はぁ…はぁっ』

自分より大きな重たい岩を腰にくくりつけ、坂道を上る。
さらに基礎体力をつけなければこの技は完成しないからだ。


「苦戦してるようだね」

ふと頭上から声がした。
声のする方へ首を上げると
霞柱様が岩の上に座りこちらを見下ろしていた。


『か、霞柱様?!』

「ねー、いつまでそう呼ぶつもり?君は僕の継子なんだから、名前で呼びなよ」

『すみません…時透様』

「んー…時透でもいいけど…いずれ君も時透になるかもしれないし…やっぱりそこは名前だよね?」

『?…あ、はい…無一郎様』

無一郎様は岩から私の横へと飛び下り華麗に着地した。

そして、また新たな特訓内容を伝える。

「これを1週間やりつづければきっと出来るよ」

『はいっ!私のために考えてくださったのですね!ありがとうございます!』

感謝の意を伝えると何故か無一郎様はそっぽを向いた。

そして、無一郎様は刃こぼれが酷いからと3日後に刀鍛冶に向かうと告げる。
私は無一郎様が戻ってこられる前にこの技を完成させると誓い、なんとか坂を上り終えた。


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