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バトルをする君が好き

第5章 番外編2


成人のプロポーズ以来、ユイが手を出して来なくなった。俺の顔をちらっと見るだけで、スキンシップを取らなくなったのだ。理由は分かっている…俺がガッツキすぎたからだ。話す分には普通なのだが、手を触れたりすると途端に真っ赤になって逃げ出してしまうようになった。俺は考えた。そしてこう結論付けた。

「何でわざわざ姉貴とバトルなんか…!!!!」

彼が唯一対抗心を燃やす相手とバトルをすればいいのではないか、と。そうすれば、嫉妬するだろうし、それに俺は彼女とバトルができるし一石二鳥だ。案の定、ユイは目を吊り上げて反論してきた。

「…ば、バトル…ですか…?」

少し嫌そうな顔をする彼女。だが心配はしていない。ちらりとホップを見る彼女に、俺は声をかけた。

「君が辞退して、バトルタワーにも来てくれなかったからな。どうだろうか? ホップはどう思う?」
「いいと思うぞ!!!! 」

目をキラキラとさせるホップに彼女は何も言えないようだった。俺は心の中でニヤリと笑う。

「じゃあ、決まりだな!!」

そして、俺は外へと出る。ちらりと彼を見ると、眉間に皺を寄せていた。
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