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バトルをする君が好き

第5章 番外編2


バトルは接戦だった。なるほど、これがキバナの言っていた彼女の強さかと俺は高揚するのが分かった。本来の目的を忘れてしまうほどに。

「………いいバトルだった」

結果は、俺が勝利を掴んだ。悔しそうにする彼女にホップは駆け寄った。

「凄いぞ!!!! やっぱりユイはバトルの運び方が上手だぞ!!!!」

興奮して褒めるホップに、彼女も頬を緩ませた。その笑い方に、あぁ…やっぱり似てないようで似てると実感する。

「………楽しそうでしたね…」

まぁ、今は対照的だがな…。ジトッとこちらを見るユイ。俺は満面の笑みを浮かべる。

「あぁ!! とてもいいバトルだった。ユイも今度、彼女と戦ってみるといい!! もしかしたら……負けるかもしれないなチャンピオン」

我ながら安い挑発をしたものだと、心の中で苦笑する。だが、俺は忘れていたのかもしれない。

「…………今更、俺を捨てるって言うんです?」

俺の旦那様は少々思い込みが激しいということを。
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