第5章 番外編2
「んっ…あっ……」
「もうこここんなですよ? 今更、あいつに乗り換えたところで満足できるんです?」
ぐちょぐちょ…と恥ずかしい音が部屋に響き渡り、俺は唇を噛んだ。
「やめ……下には2人がいるんだぞ…!?」
「あなたが煽ってきたのが悪いんでしょ? あいつにあんな顔を向けて…!!」
苛立ちそうに、俺の中に入っている指の力を強めるユイ。その顔はいつもの赤面の顔ではなく、雄の顔だった。ゾワっとした感覚が込み上げてくる。
「………あぁ、わざとなんですね。怒られたくてしてたんでしょ」
「そうだ」
自分でも緩んでいると分かっている顔を向け、笑いかける。すると、ぐっと何かを堪える顔をするユイに俺はキスをした。
「いつもの赤面も可愛いが、飽きてきてな。君が俺をこんなにしたんだ…」
期待で体が疼き、俺は舌を彼の指に絡める。
「責任…取ってくれよな。俺の旦那様」