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バトルをする君が好き

第4章 ホップ編


「…マサル。俺が合図したら人混みをくぐってそこの階段を登るんだぞ」
「………?」

式が終わったならば、マスコミたちがここぞとばかりに押しかけてくるだろう。今日は牽制するアニキがいない。だから、マスコミを引きつける役を俺が担うことに決めたのだ。怪訝そうにするマサルの肩を俺は叩いた。

「絶対、成功させるんだぞ」

そして、市長が成人の会の終わりを告げ、一礼したその瞬間、俺はユイの手を取って、叫んだ。

「ユウリ、好きだ!! 俺と結婚して欲しいんだぞ!!!!!!!!」

と。

「……………え…?」

ユウリがポカンっとした顔で俺を見る。周りの視線がこちらに集まった瞬間、マサルが人混みの中へと紛れた。

「ええええええ!?!?!?」

見えない背中に頑張れよとエールを送り、今度は自分の番だ…と周りがざわめく中…まだ俺の言葉が理解できない様子のユイに笑いかけた。

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