• テキストサイズ

バトルをする君が好き

第4章 ホップ編


「……アレが…来ないの……」

消えるような声で言うユイ。俺は少し考えて、ふとユイが暴走したあの日を思い出した。

「じゃあ、おばさんに挨拶に行かないとだな」
「……」

俺の言葉なんて想定内だったようで、ユイは俯いた。そして、大きく首を震った。

「なんで…なんでホップはそんなに優しいの!? 私が無理やりしたことでしょ!!!! 私が勝手に嫉妬して、薬使って…ホップの夢を壊して…!! 私だけ…幼い頃の約束にずっとしがみついてて…!!」

その言葉を聞いた瞬間、俺は頭を振り続けるユイの腕を掴んだ。あの約束のこと……覚えているのか…そう聞くために。しかし、

「ユウリ!?」

ユイはその場に座り込んだ。俺は慌ててロトムに電話をかけさせる。彼女の腕はとても冷えており、この状況はとても見覚えがあったから。
/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp