第4章 ホップ編
「ちょっ……待つんだぞ!? ユイ」
俺は頭が上手く整理できず、彼女にそう訴えた。小さな体のどこにそんな力があるのか…力強く握られた手を俺は振りほどけずにいた。
「痛っ!?」
ホテルの部屋に連れてこられ、俺はベッドへと押される。
「ユイ…一体どうしたんだ…様子が変だぞ……」
起き上がろうとした瞬間、俺は気づいた。俺の両手には手錠がかけられていた。
「…………え…」
「ホップが悪いんだからね」
そして、ユウリは俺の上へと馬乗りになり、鋭い目を俺に向けていた。
「ユイ!? 一体何を……」
「うるさい」
ユイは別人のような目で俺を見て、俺の口の中に無理やり何かを飲ませた。抵抗しようとしたが、水を注がれ思わず苦しさから解放されたくて、ゴクッとそれを飲み込んでしまった。
「……なっ、なんだぞこれ……ユイ!!」
「毒じゃないから安心して」
そして、俺に飲ませたそれをユイも口へと含んだ。俺は嫌な予感がし、体をよじったが段々抵抗が出来なくなるのがわかった。