第4章 ホップ編

「へぇ…やけに仲が良いと思ってたけど…お前らそうなんだなぁ」

ニヤニヤとした顔で俺とユイを見るキバナさん。どういう意味なのかとユイを見ると、慌てた様子でキバナさんの腕を掴んでいた。

「ち、違うって何度も言ってるじゃないですか!!!!」
「どーだかなぁ」

そして、キバナさんは俺の肩に腕をまわし、体重をかける。

「んで？ お前はどうなんだ？」
「どうって…そもそも何の話か分からないんだぞ？」

俺は何を聞かれているか分からず首を傾げた。すると、キバナさんはしらばっくれるなと笑いながら俺の頭をかるくこずいた。

「お前とユウリの関係だよ。カジッチュを送り合う関係なのかって聞いてんだよ」

だから、マサルといいキバナさんといい…何故そんなことをわざわざ聞くのだろうか。ユイを見ると、期待したような目でこちらを見ており、俺はなぜそんな目でこちらを見るのかも分からなかった。だから、俺は答えた。

「違うぞ」

と。

「カジッチュは片想いの相手に送ったら、両思いになれるってやつだろ？ 俺達はそんなの必要ないんだぞ」