第4章 ホップ編
ジムチャレンジも順調に進み、俺たちはワイルドエリアへと足を運んだ。
「いい天気だぞ!! 来てよかったな!!」
そう声をかけると、マサルが早速モンスターボールを手に取る。
「じゃあ、私お昼ご飯の準備してるね」
ユイがポケモンたちと一緒に鍋の用意をし始め、俺は頷いた。
「気をつけるんだぞ。この辺りで修行するから、何かあったら呼んでくれ」
ここワイルドエリアは強いポケモンがいることで有名で、アニキも一人で修行するのを勧めていない。それほどジムチャレンジャーにとって危険な場所なのだ。
「うん!! ありがとうホップ。ホップも気をつけて!!」
そして、俺はマサルの後を追った。
「ホップ。あいつのこと…どう思ってんの?」
修行が始まり、バトルをしながら互いのいい点や悪い点を話していたとき、ふとマサルが俺に尋ねた。
「あいつって……ユイ……ユウリのことか? 普通にいい奴だと思うぞ」
俺の返答にやっぱり…とため息をこぼすマサル。俺は何故そのようなことを聞くのか尋ねた。
「……他のチャレンジャーの女子から聞かれたんだよ。お前らはカジッチュを送り合う仲なのかって」
俺はなんだそれと首を傾げる。マサルは笑いながら、好きな子にカジッチュをプレゼントをすると、結ばれるという噂があると教えてくれる。