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バトルをする君が好き

第2章 ダンデ編


試合は熱戦だった。ギリギリのところで、ユイがキバナに勝利し、ホップは少女に敗北した。つまり、双子のどちらかがチャンピオンと対決するという世間にとっては意外な展開となった。だが、さらに展開は意外な方向へと進む。

「……辞退します」

ホップを負かした少女が対戦を辞退したのだ。これにはメディアや世間は騒ぎ、様々な憶測を呼んだ。

「何でだ!? 何で辞退なんか…!!」
「ホップには言いたくない」

仲の良かったホップにさえ、少女はその理由を明かすことはなかった。俺も彼女を説得したが、彼女の意思は変わることはなかった。そのため、予定を変更し、明日は俺とユイのバトルとなった。

「やぁ、ダンデくん」

なったのに、相変わらずローズ委員長の呼び出しは変わらない。俺は苦笑しながら、委員長に挨拶を返した。明日はバトルだと言うのに、ホップは食事が喉を通らないほど落ち込み、少女はホテルの自室に篭って出てこない、そしてユイはワイルドエリアで無茶な修行……解決しなければならない問題が多々ある。それに、ようやく半ば無理矢理、彼らと食事の約束をこぎつけたのだ。それには必ず行きたい。委員長は俺の思いを知って知らずか、もう何日目になるか分からない言葉を再び口にする。

「ダンデくん。ガラルの未来の話をしよう」

たが、委員長の次の言葉は今までとは違い、俺を驚愕させるものだった。
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