第1章 kaho様リクエスト
連れて行かれた先は、藍染様の部屋。部屋の前に立っていたロリとメノリがいつも通り物凄い形相で私を睨むが藍染様の前である手前、何も言っては来ない。そのまま私の体は大きなベッドの上へと降ろされる。あぁ、この光景も何度見た事だろう。
「何故此処へ連れてこられたのか分かるね?」
「…はい。藍染様。」
身体を起こし、ベッド脇へ座る藍染様の目の前に立ち跪く。…いつからだっただろうか。彼に目をつけられ、こうして度々性欲の捌け口として扱われる様になったのは。俯く私の頬に大きな手がスルリと滑る。その手に顎を掴まれ、強引に頭を上向きにさせられれば暗い茶色の瞳と目が合った。
「ん……っ。」
瞼を降ろすと、身を屈めた藍染様の厚い唇が重なる。柔らかくて、ほんの少し暖かくて、角度を変えて何度も触れ合う感触に背筋が粟立つ。唇を開き舌先を差し出せば彼の舌が絡み付き、そのまま咥内へ無遠慮に侵入して来た。
「っ、んむ……ふ、ぁ……。」
「……っは…。」
唾液を纏った舌腹同士がぬるぬると絡み合い、口蓋を擦り歯列を舐る。喉に近い所まで舌を擦りつけられれば甘い痺れに身体が震えた。呼吸まで奪われてしまう程激しい口付けに互いのくぐもった吐息だけが響く。飲み込めない唾液が口角を伝い真っ白な服に染みを作る。
どのくらいの時間が経ったのかは分からない。少し苦しくなり始めた所で、見計らったかの様に唇が離れていく。私は大きく肩を揺らし必死で酸素を肺へ取り込もうとしたが、藍染様は相変わらず涼し気な顔で見下ろした。
「初めて口付けをした時より、幾分か慣れたようだね。」
「……ありがとう、ございます。…失礼します。」
こんな事さっさと終わらせてしまいたい。そして一刻も早くグリムジョー様の元へ戻りたい。
そんな一心でピンク色の帯へ手を伸ばす。結び目を引っ張ると、帯は簡単に解けてしまう。袴を軽く下へずらし肌着へと指を掛けた。外気へ晒した性器はまだ熱を持っておらず、首を擡げている。
両手で根元を支えて起こし、咥内に溜まったままの唾液を先端へ垂らす。それを塗り広げる様に片手で竿を掴み捻りながら優しく扱く。
「男の性器を見て顔を真っ赤にしていた頃が懐かしいな。」
「…藍染様に、手ほどきして頂きましたから。」
「そうだね。グリムジョーに抱かれる時にでも役立てるといい。」
「グリムジョー様とは致していません。」