第2章 marking 微®️
...ピチャ ...ピチャ
卑猥な水音が殺風景な室内に響き渡る
リヴァイは馬乗りになったまま
心春の艶やかな唇に何度もキスを落とす
「っん、はぁっ...」
「心春っ...」
酸素を求めて逃げるように身体を捩る度
繋がれた手枷の鎖が
ガチャリと音を鳴らす
「リヴァ...イっ」
何度も落ちてくるキスの雨に
脳が蕩けていきそうになる
酸欠になりそうな程激しいキスに息が上がると、リヴァイはそれを宥めるように抱きしめてくれる
布越しに身体が重なると
リヴァイの鼓動も早くなっているのが分かる
心做しか額に汗も滲んでいていつもより余裕が無さそうに見える
互いに息が整うと再び口付ける
今度は啄むような優しいキス
「んっ...はぁ、ん...」
舌を捩じ込まれ、歯列をなぞられると
甘く蕩けてしまいそうな快感が脳内を支配する
心春の舌を探して口内を這うリヴァイの熱い舌
捜し物を見つけると逃すまいとねっとりと絡め取られる
どちらのものか分からない唾液が口内から溢れる
その溢れた唾液さえ愛おしそうにリヴァイの舌に舐め取られていく
「繋がれてると大人しいじゃねぇか。」
「...っ!」
いつもは息苦しくなるとすぐにリヴァイを押し退けて逃げてしまう自分の姿を思い浮かべる...
「いつもこの調子ならいいんだがな。」
「苦しくなっちゃうから、仕方ないでしょ!」
リヴァイは呆れたように小さく溜息を吐く
「それなら苦しくても逃げられないように、毎度繋いでヤるしかねぇか?」
「なっ...そんなっ!」
毎回繋がれてたらたまったもんじゃないと首をふるふると横に振る
手を拘束されて
抵抗の出来ない状況で
リヴァイの好きなようにされている...
そう思うと頭が沸騰して目眩がしそうだ