第1章 a pretext
「いい子にしてたら外してやる。」
リヴァイはクラバットを外しながら
ベッドへ近付いてくる
「えっ!?」
この物騒な拘束具を
外してもらえるという期待が崩れ去り
思わず素っ頓狂な声を上げる
リヴァイはそのままベッドの隅に腰掛けると
耳打ちするように顔を近づける
「...たまにはこういうのもいいだろ?」
低く掠れた声で囁かれると
身体中がゾクリと震える
これから何をされるのか...
考えるだけで心臓がトクンと跳ねる
不安なのに逃げ出したいのに
どこかもどかしい気持ちに支配されて
言うことを聞かない身体
私はただ、リヴァイの瞳の奥に揺れている何かを見つめることしか出来なかった。