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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第4章 ◆例の部屋(鶴丸国永)



ケロッと即答した鶴丸に、主は目を丸くする。

「え…」

「逆にできない理由ってなんだ?」

「だって…ずっと一緒にいても今までそういう雰囲気になったことないし…」

「でもなっちまったらできるさ。俺は男だし、主は可愛いしな。手を出していいなら、今までだって出せたんだぜ?」

「かっ……!?」

すんなりと“可愛い”と言われ、口をパクパクさせる主。

鶴丸は初心な反応をする彼女についに本気になってきて、これは攻めてみようかとじりじり距離を詰めていく。

「どうした、真っ赤だぞ主」

「うぅー……鶴丸さん、からかってるでしょ…」

彼女は腕を交差させ、そこに顔を隠す。
鶴丸はそれをどけて彼女の顔を見ようと格闘を始めた。

「ほら、顔を見せろって。意外と押しに弱いんだな」

「やだやだっ…」

無理矢理腕を掴んで顔を暴くと、やかんのように沸騰した彼女の真っ赤な顔が現れた。

彼女は目に涙を溜め、まつ毛はしおらしく伏せ、何とも言えない苛めたくなる表情をしている。

「っ…」

不意打ちだった鶴丸は思わず、喉をゴクリと鳴らしていた。

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