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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第4章 ◆例の部屋(鶴丸国永)





───ガチャ…


やがて扉が開いた。

背後でそれを確認した鶴丸は、主の着物を整えて、まだしばらく添い寝をしながら彼女の頭を撫でていた。

うっとりして睫毛を伏せている彼女は、すぐ隣に横たわっている鶴丸をじっと見つめた。

「……開きましたね…」

「……そうだな…」


“夢だったんだろうか”


お互いがそう思い、不安の残る表情で見つめ合った。

この部屋から出ても、元に戻らないように。
彼らはそう誓い、恋人として手を繋ぎ、気持ちを確認するために口づけをする。

─ちゅ…─

「…んっ…」

舌が入る口づけはしばらく続いたが、名残惜しく糸を引きながら終わった。

熱い口づけを交わしたからだろうか。
やがて主の目元はトロンと下がり、鶴丸の腕のなかで眠りに落ちていく。

「………主」

鶴丸が優しく声をかけても起きない。

本格的に眠った彼女を抱き抱え、この部屋から出ていく鶴丸は、最後に彼女の耳元で囁いた。

「…次は、激しくするからな」




◆「例の部屋」完 ◆
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