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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第4章 ◆例の部屋(鶴丸国永)



「…な、なんで急に」

「急にじゃないだろ。もう二時間も様子を見たのに、何も起こらない。行動を起こしたほうがいい」

「…そんなこと言われても…」

主はコタツを肩までかぶり、顔を隠した。

鶴丸は言い出したものの、部屋が快適であり困ることもないためまだ夜伽を急いてはいない。

しかし恥ずかしそうな仕草をする彼女に少しキュンときたため、目の奥はかすかに本気になった。

「ほら、こっちに来いって」

「えっ…」

鶴丸はコタツの中にあった彼女の足首を二つ捕まえると、それをずるずると自分の方へ引っ張っていく。

「きゃっ…!? 鶴丸さん待って待って!」

「とりあえず何もしないって。そんなに慌てるなよ」

「ちょっとぉ…!」

彼女の体がコタツの中に引きずりこまれて顔まで中に入ると、掴まれた足は彼の方へ出てくる。
鶴丸はもう一度コタツの中に手を入れ直し、今度は彼女の腰を捕まえると、軽々と持ち上げて自分の胸の中に引きずり出した。

主は捕獲された小動物のように、口をへの字に歪めて縮こまる。

「そんなにむくれるなよ」

「だってぇ…鶴丸さん怖いですぅー…」

鶴丸は「仕方ないな」と呟きながら、胸の中に収めた彼女を解放し、とりあえず自分の隣に座らせた。

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