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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第4章 ◆例の部屋(鶴丸国永)



「鶴丸さん、どうしてそんなに平然としていられるんですか…?」

「どうしてって、こうなったらしばらく様子を見るしかないだろ。ほら、主もこっちに来て饅頭でも食べようぜ」

手招きされるままコタツに入った彼女は、言われたとおりにまくまくと饅頭を食べる。
緊張でまったく味は感じない。

(こんなところに鶴丸さんと二人なんて……私たち、どうなるんだろう…)





───二時間が経った。


「…──で、そのときの長谷部の顔が傑作でさぁ、三日月と大笑いしたんだ」

「あははっ…やめて鶴丸さん、笑いすぎてお腹痛いですっ…!」


二人はなぜか楽しい話題に没頭し、笑い声をあげていた。

お腹をかかえて笑う主をさらに笑わせようと、鶴丸はジェスチャーを交えて追い討ちをかける。

「見ろよ主、こんな顔だこんな顔」

「やめてやめてっ…あははっ…!」

笑い声が途切れても、主が出したテレビでは笑点がやっており、それがさらなる笑いを誘ってくる。

この部屋には二人の笑い声が途切れなく響いていた。

「あははっ…鶴丸さん面白くてっ…あーお腹痛い…」

しかし先にその空気を破ったのは、鶴丸だった。

「ははっ………で、主。どうする?」

「え? なにがですか?」

「夜伽だよ。するか? そろそろ」

予期せぬ誘いに、彼女はピキンと固まった。

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