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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第1章 ◆若返り(三日月宗近)



彼は微笑んでいるのか責めているのかよく分からない表情で、まっすぐに彼女の目を見つめている。

「…三日月さん?」

「驚いた。主が存外、思わせぶりであったとは」

「へ…?」

「いやな、俺はどうやら勘違いをしていたようだ。主と俺は互いに好きあっていると」

「はっ…!?」

「そう難しい顔をするな。俺とてこうなれば傷つくものだぞ」

矢継ぎ早に告げられていく真実に、主の理解は追い付いていかない。
それもこれも三日月が、垂れ目のままの真顔でそんなことを言うからだ。

主が圧倒されて何も答えられないうちに、三日月は資料を彼女に返す。

「と、いうわけだ。見合いの手伝いは、悪いが勘弁しておくれ」

「…三日月さん…」

ほんの少し切なさを感じられる表情をした三日月に、主はここでやっと、顔を赤らめた。

彼女はたどたどしく資料を机に置いてから、ぽつぽつと話し始める。

「……分かりませんでしたよ、そんなの。三日月さん、いつも私のこと子供扱いするから…」

「はて?」

「してましたよ。いつも猫みたいに撫でるし、すぐ『じじいに話してみろ』とか言うし…。好きっていうのも、それってどういう意味の好きですか…?」

主の証言に、三日月も少し反省した。

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