第3章 ◆再会(大倶利伽羅)
初めて見る、大倶利伽羅さんの切ない顔。
額をつけ合う私たちは、至近距離で、熱を帯びた同じ表情をしていた。
「…大倶利伽羅さん…」
「あの日、本丸で俺が折られた後、あんたもすぐに斬られたはずだ。…生まれ変わった今でも、あの日のことが頭に焼き付いてる。俺はあんたを守りたかった」
「…私もです。皆さんを守りたかった。大倶利伽羅さんと離れたくなかったです」
「……離さない」
もう一度口づけをする。
今度は長く深く、舌を入れ合うもの。
「……大倶利伽羅さんは、私のこと…」
「俺は惚れてなきゃこんなことはしない。…あの頃からずっと、あんたに惚れてた」
「…私もです…大倶利伽羅さん…」
口づけを再開し、きつく抱き合った。
「…途中で止める気はないぞ」
耳もとでそう宣言されると、私は胸を震わせながら頷いた。
大倶利伽羅さんは私を抱えてベッドに移動すると、そこに寝かされ、彼もすぐに覆い被さってくる。
情熱的で強引なキスをされながら、服のなかに手を入れられた。
「ハァ…ハァ…」
いつも冷静な大倶利伽羅さんが私の上で荒い息をしているのを見ていると、前世から秘めてきた彼の想いの大きさを目の当たりにしているようで、私も息が上がってくる。
「待ってっ…」
引きちぎられそうな勢いで服を掴んで脱がされていくため私は思わずそう言ったが、彼は険しい顔で「待てないっ…」と返事をした。