第3章 ◆再会(大倶利伽羅)
電気を消され、狭いベッドで絡まり始める私たち。
上半身を脱がされた後も、しばらくキスが続く。
大倶利伽羅さんはキスをするとき、私の顎を押さえたり、髪に手を入れて頭を押さえたり、拘束するのが癖らしい。
それがとても心地よかった。
─ちゅ…ちゅぱ…─
「…んっ…」
私の口内を探るように、執拗に舌を絡められる。
たまに目を開けて様子をうかがうのだが、その間、彼はずっと目を閉じていた。
油断していると、彼の手は私の胸を揉み、もう片方は背中と布団の間に入り込んで腰を撫でられる。
「はぁ…はぁ…」
「近侍のときからあんたをこうしたいと思っていた。…あんたは無防備すぎだ」
「…だって…」
この部屋に連れてきた彼は少々強引だったが、たしかに私も赤い顔で着いて来た。
それを咎められても、私だって期待しているのだから断れない。
「でも、大倶利伽羅さんだけです…」
「…そういうところだ」
もう一度口づけたあと、彼の唇は空いている方の胸先を口に含む。
大倶利伽羅さんの舌は熱くて、それが私にも伝わってきた。