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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第3章 ◆再会(大倶利伽羅)



「大倶利伽羅さん、すみません…」

「帰っていい。修正は俺がやっておく」

「私のせいでこうなったんです! 私も手伝わせてください!」

「俺一人でいい。あんたがいたところで頼むこともない」

「そんなっ…」

迷惑をかけていることに胸が痛み、私は下を向いた。
先に帰る気になんてならないけど、私が手伝えるような簡単なものではないらしい。

大倶利伽羅さんはさっそく作業を始める。

手伝えないならせめて終わるまで待っていようと、細かい仕事を探して一緒に残業をしていた。

「待っているつもりなら帰れ。日付が変わる頃にしか終わらない」

「そんなにかかるんですね…どうしよう、すみません、私…本当に、何てことしちゃったんだろう…」

「別に。誰か死んだわけじゃない」

ふいにそう言われ、私は大倶利伽羅さんを見た。

大倶利伽羅さんは相変わらず速いタイピングで、メガネに青い画面を映しながら作業を進めていた。

時間がかかるためかジャケットを背もたれにかけ、ワイシャツの袖を腕までまくっている。

すっかり現代に馴染んだように見える今の彼も、あの日の本丸での衝撃を覚えているのだ。


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