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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第3章 ◆再会(大倶利伽羅)




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「主との再会に乾杯!」

グラスをあてると、一気に飲み干す鶴丸さん。
私たちもいいペースで飲み始めた。

「前世では大変な目に遇ったけど、こうして平和な時代に転生できて良かったよ。また主にも会えたし」

「はい。私も皆さんに再会できて嬉しいです。記憶がある方がいるとは思っていませんでした」

「そうなんだよな、電車に長谷部がいたけど声かけたら無視されたし、記憶があるのは少数派なんだ。主、知ってるか? 棋士になってる三日月は記憶があるぞ」

「えっ!?」

「鶴さんファンレター送ってみたら返事が来たんだって。久しいな鶴よ、って」

「本当ですか!? 私も三日月さんに会いたいです! お時間とってもらえるかなぁ…」

「うん。皆で会おう。きっと喜ぶと思うよ」

三人で明るい話に花が咲いていたけど、大倶利伽羅さんは輪に入らず、黙って飲み食いしているだけだった。


───時間を忘れて楽しんだ私たちだが、しばらくするとラストオーダーとなり、解散することに。

大倶利伽羅さんは徒歩、鶴丸さんと燭台切さんは電車、私は地下鉄で帰るため、店から歩く方向は全員違っている。

「大丈夫? 主。駅まで送るよ」

「いえ。大通りなのでこの時間でも人通りがありますし、大丈夫です」

「俺が送る」

ほとんど喋らなかった大倶利伽羅さんが、ここでやっと口を開いた。

「そんな、大丈夫ですよ、大倶利伽羅さん…」

「行くぞ」

背を向けて先に行ってしまったため、私は鶴丸さんたちに手を振ってから、大倶利伽羅さんに走って着いて行った。

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