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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第3章 ◆再会(大倶利伽羅)



落胆だけではなく息が詰まりそうな業務時間を過ごし、今日は退社時間となった。

…この様子じゃ、私が誘っても飲み会には来てくれないだろう。
でも燭台切さんに頼まれてるから、一応声をかけなければ。

「あの、大倶利伽羅さん。この後空いてますか?」

「……何だ」

「その…せっかく再会したんですし、飲みに行かないかな、と思いまして…。都合が悪ければ全然、無理にとは言わないですけど…」

「行く」

大倶利伽羅さんはメガネを外し、パソコンをオフにした。

行くって言ってくれた…!
鶴丸さんは付き合い悪いって言ってたけど、そんなことないみたい。

良かった!




───「伽羅坊!?」「伽羅ちゃん!?」

待ち合わせの居酒屋に行くと、大倶利伽羅さんを見た二人が叫んだ。

「いや驚きだ。誘っても絶対に来なかった伽羅坊が。さすが主だな」

嬉そうな鶴丸さんと燭台切さんを私もニコニコして見ていると、大倶利伽羅さんは私にだけボソッと呟いた。

「……あんたと二人じゃないのか」

えっ……

「ご、ごめんなさい。言うの忘れちゃって…」

「別にいい」

申し訳ない気持ちになりつつ、私はドキドキして止まらなくなった。
私と二人でも、来てくれたってこと?

…むしろ、私と二人だから…?

ううん、そんなわけない。
仕事中は冷たかったし、変な期待はしちゃ駄目だ。


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